振動調査方法

調査・解析・予測・評価及びモニタリングなど幅広く対応いたします。

振動とは

振動公害は、事業活動等によって発生する地盤の振動が家屋に伝わり、その中にいる人が直接感じたり、戸や障子のガタツキにより間接的に感じることにより、感覚的な苦痛を生じさせます。 特に大きな振動が伝わる場合に建物の壁、タイル等にひび割れが発生することもあります。

振動は、騒音同様、振動発生源の種類別に規制基準等が設定されています。規制基準等の設定されている振動は、自動車、工場、建設作業、新幹線です。規制基準等が設定されている訳ではないものの、測定を行うことが多い振動として、一般地域があります。
振動は振動源別に規制基準等が設定されておりますので、基準毎に振動源を対象とした測定を行います。従って、測定方法も測定結果の評価の方法も異なりますが、振動レベルという指標を用いることは共通しています。単位は、dB(デシベル)です。

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自動車振動

道路沿道※には、規制基準が設定されています。規制基準は地域の土地利用の状況(用途地域等)に応じ設定されています。測定結果を規制基準で定める昼間・夜間ごとの80%レンジの上端値(時間率振動レベル)として整理し、規制基準と比較することで評価します。

測定は、通常、道路端に設置した振動レベル計にレベルレコーダーを接続して振動レベルの波形を紙(チャート紙)に記録することで行います。測定結果の整理は、振動レベルの波形から通常は5秒間隔に合計100個の測定値を読み取り、80%レンジの上端値(時間率振動レベル)を求めることで行います。

※道路沿道には、下表のとおり行政が振動低減施策を実施する上での基準である規制基準(要請限度)が設定されています。 道路端における振動レベルがこの基準を超過する場合、市町村長は都道府県公安委員会への交通規制の要請や、道路管理者等への道路構造の改善等の要請ができることになっています。測定結果の整理の仕方は、80%レンジの上端値(時間率振動レベル)です。

自動車振動の規制基準(要請限度)
  昼間(7:00~20:00) 夜間(20:00~翌7:00)
第一種区域 65デシベル 60デシベル
第二種区域 70デシベル 65デシベル

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工場振動

特定工場等※には、特定工場等の敷地の境界線における規制基準が設定されています。規制基準は地域の土地利用の状況(用途地域等)に応じ設定されています。測定は振動レベル計を用いて行い、測定結果を規制基準と比較します。測定結果の整理の仕方は振動の変化の仕方により異なります。

測定は、通常、工場の敷地境界に設置した振動レベル計にレベルレコーダーを接続して振動レベルの波形を紙(チャート紙)に記録することで行います。測定結果の整理は、データを会社へ持ち帰り、振動レベルの波形から測定値を読み取り、演算処理することで行います。

※プレス等の大きな振動を発生させる施設を特定施設として指定し、特定施設を保有する工場を特定工場と呼びます。特定工場では、下表のとおり敷地の境界線における振動レベルについて、規制基準が設定されています。測定結果の整理の仕方は振動の変化の仕方により異なります。特定工場以外にも、地方自治体が制定する条例によって、法律の指定する特定施設以外の施設を指定し、それらを有する工場に対する規制基準が設定されている場合もあります。
法律の基準値及び時間区分は幅をもって設定され、都道府県ごとに選択できるようになっています。

特定工場における振動の規制基準(東京都の場合)
  昼間(8:00~19:00) 夜間(19:00~翌8:00)
第一種区域 60デシベル 55デシベル
第二種区域 65デシベル 60デシベル

※学校、保育所、病院、診療所(有床)、図書館及び特別養護老人ホームの敷地の周囲おおむね50mの区域内における規制基準は、当該各欄に定める当該値から5デシベルを減じた値とする。

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建設作業振動

特定建設作業等※には、特定建設作業等の敷地の境界線における振動レベルに係る規制基準が一律に設定されています。測定は振動レベル計を用いて行い、測定結果を規制基準と比較します。測定結果の整理の仕方は振動の変化の仕方により異なります。

測定は、通常、建設作業の敷地境界に設置した振動レベル計にレベルレコーダーを接続して振動レベルの波形を紙(チャート紙)に記録することで行います。測定結果の整理は、振動レベルの波形から測定値を読み取り、演算処理することで行います。

※くい打機等の大きな振動を発生させる建設機械を使用する建設作業を特定建設作業として指定し、下表のとおり特定建設作業を実施する敷地の境界線における振動レベルについて、規制基準が設定されています。 規制基準には、敷地境界線における振動レベルの許容限度だけでなく、地域の土地利用の状況(用途地域等)に応じ、工事を実施できない時間等の規定も含まれます。測定結果の整理の仕方は振動の変化の仕方により異なります。
特定建設作業以外にも、地方自治体が制定する条例によって、法律の指定する特定建設作業以外の建設作業を指定し、それらに対する規制基準が設定されている場合もあります。

特定建設作業における振動の規制基準(東京都)
  特定建設作業(法律)基準値 指定建設作業(条例)基準値
くい打設作業 75デシベル 70デシベル
破砕作業
びょう打等作業
掘削作業
空気圧縮機を使用する作業 65デシベル
締固め作業 70デシベル
コンクリートプラント等及び
コンクリート搬入作業
-
はつり作業及び
コンクリート仕上げ作業
-
建設物の解体・破壊作業 75デシベル

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新幹線振動

新幹線鉄道沿線には、新幹線鉄道振動に係る対策の指針が設定されています。 上下合計20本の通過列車を対象として測定を行い、上位半数の最大値(振動レベルのピーク値)の算術平均値を求め、新幹線鉄道振動に係る対策の指針と比較することで評価します。

測定は、通常、新幹線鉄道沿道に設置した振動レベル計にレベルレコーダーを接続して振動レベルの波形を紙(チャート紙)に記録することで行います。測定結果の整理は、振動レベルの波形から最大値を読み取り、演算処理することで行います。

新幹線沿線の振動の影響が著しい地域を対象として、対策を実施するための基準となる指針値が下表のとおり設定され、振動対策が推進されております。

環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について
指針 (1)新幹線鉄道振動の補正加速度レベルが、70デシベルを超える地域について緊急に振動源及び障害防止対策等を講ずること。
(2)病院、学校その他特に静穏の保持を要する施設の存する地域については、特段の配慮をするとともに、可及的速やかに措置すること。
指針達成のための方策 新幹線鉄道振動の振動源対策として、構造物の振動低減対策等の措置を講ずるものとすること。新幹線鉄道振動の障害防止対策として、既設の住居等に対する建物の移転補償、改築及び補強工事の助成等の措置を振動が著しい地域から実施するものとすること。
測定方法等 測定は、上り及び下りの列車を合わせて、原則として連続して通過する20本の列車について、当該通過列車ごとの振動のピークレベルを読み取つて行うものとすること。 なお、測定時期は、列車速度が通常時より低いと認められる時期を避けて選定するものとすること。評価はレベルの大きさが上位半数のものを算術平均して行うものとすること。
昭和51年3月12日 環大特第32号の勧告(環境庁長官から運輸大臣あて)を抜粋

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一般地域振動

騒音と異なり一般地域(道路に面する地域以外)に適用される基準値はありませんので、一般地域という用語も法的には定義されておりません。従って、一般地域の振動を測定する方法も法的には定められておりませんが、通常は日本工業規格に定める方法(JIS Z 8735)に従って測定を行います。

測定は、通常、一般地域に設置した振動レベル計にレベルレコーダーを接続して振動レベルの波形を紙(チャート紙)に記録することで行います。測定結果の整理は、振動レベルの波形から一定の時間間隔(通常は5秒に1個)で測定値を読み取り、80%レンジの上端値(時間率振動レベル)を求めることで行います。

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振動レベル

振動のもつエネルギーを基準のエネルギーで割り、常用対数の10倍で表現したものです。ただし、人間の身体のもつ特性に応じた周波数ごとの補正をしております。
振動の変化の仕方と評価の仕方:様々な振動が混じる環境下では、振動レベルは一定でない場合が多く、こうした振動を変動振動と呼び、大幅かつ不規則に変化する場合の他、プレスの振動等周期的又は間歇的に一定の大きさの振動レベル発生する振動があります。また、モーター等が定常的に運転し振動レベルがほぼ一定である振動を定常振動と呼びます。

このように、振動レベルの変化の仕方、周期、継続時間等により振動を分類し、こうした分類に応じ振動の評価の仕方も変化し、変動振動では時間率振動レベル(80%レンジの上端値)、定常振動では指示値、間歇的又は分離衝撃的な振動は、変動ごとの指示値の最大値の平均値で評価します。

時間率振動レベル(80%レンジの上端値)は、自動車振動の規制基準(要請限度)、特定工場等における振動の規制基準、特定建設作業等における振動の規制基準で用いられる振動レベルの評価の方法です。ただし、後2者では振動レベルが大幅かつ不規則に変化する場合にのみ用いられる評価方法です。
測定結果の上位10%、下位10%を除いた80%のデータを用い、その上端の値を採用するのが80%レンジの上端値です。時間率振動レベルと呼ばれるのは、80%レンジの上端値の場合、測定時間の80%の時間において、その値を下回っていることを表現しているからです。

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